いじわるな君に恋をする



次の日の朝、私は朔弥にお願いした



「朔弥、明日は私と一緒に夕飯食べてくれる?」


「何?急に」




やっぱり、忘れてる…



「最近一緒に食べてないから…ね?」



朔弥は少し悩んだあと、ゆっくりと頷いた



「分かった。明日な」


「ありがとう」




よかった…


約束してくれた…




今日も朔弥は麗華の家だから、明日のメニューを考えていよう




ケーキでしょ、チキンでしょ


それから…あ、明日は手巻き寿司にしようかな




……朔弥は、沖縄に行く事さえも忘れてる…



明日もう一回言わないと、急にいなくなってびっくりしちゃうね




それだけ、麗華との時間を大切にしてるっていう事




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