いじわるな君に恋をする



「そろそろケーキ食べよー」

「おう」



私がケーキの箱を開けている時



〜♪〜♪〜



「電話だ…」



朔弥の携帯が鳴った




「もしもし?……麗華?」




ドクン…



麗華…?




「…おい、大丈夫か?

どこにいる!?」




ねぇ、朔弥…


今日は一緒にいてくれるよね?




「今すぐ行く。そこ動くなよ」




朔弥は電話を切って、外に出る準備をし始めた



「花音、悪ぃ…俺行かねぇと「やだ」


だって、約束したでしょ?


一緒にいてくれるって




私は玄関につながるドアの前に立ち塞がった



ここを通したら、朔弥は行ってしまう



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