いじわるな君に恋をする



「おじさんがいても、親から離れんのは辛いに決まってんだろ!!」



ビクッ



朔弥の突然の怒鳴り声に身体が震えた




「麗華がどんな思いで親から離れたと思ってんだよ!!」



ここで負けたらダメだ



「でも約束した!!今日は私と居てくれるって、約束したじゃん!!」




朔弥のあんな低くて太い声、初めて聞いた



朔弥は、私に怒ってる




「お前は幼なじみが泣いてても、ほっとくのかよ?

……最低だな。付き合ってらんねぇ」




朔弥は私を無理矢理どけると、玄関を出て行ってしまう




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