いじわるな君に恋をする


だ、誰かー!!(泣)



と、そこに



「やっほー!…あれ?なにしてんの?」



教室のドアが開いて、凌くんが顔を出した



凌くん!!
ナイスタイミング!



「凌くん!あのね、百合が泣いちゃってね…」


「泣いてる?なんで?」


「えーとー…それはですねー…」




言えないっ!

凌くんを取られるかもしれないって不安で泣いてるなんて、言えない!!



「?まぁいいよ。おら、百合泣き止めー」



凌くんはそう言って、百合の頭をくしゃくしゃっと撫でた



それと同時に百合の涙がピタッと止まって、かわりに頬が赤く染まった



……凌くんも悪よのう



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