いじわるな君に恋をする
私は隣に座る朔弥の袖をくいっと引っ張って、皆に聞こえないように話した
「ねぇ、朔弥…立木さんって、同じクラスなの?」
「あぁ…遠足のグループも俺らと一緒。最初は俺にやたら話しかけてきたんだけど…」
「!?」
朔弥に!?
「それどーいうこと!?」
思わず大きい声が出てしまった
「バッ……声でけぇよ!」
「だって、それって朔弥のこと狙ってたってことでしょ!?」
許せない!
私の朔弥をっ…!!
「落ち着けって…今は俺が花音にベタ惚れなの知って話しかけて来なくなったし」
べ、ベタ惚れっ…/////
嬉しさと恥ずかしさで、私の顔が熱くなっていくのが分かった