いじわるな君に恋をする
~~~っ!!
もう、どうとでもなれ!
「朔弥と一緒に居たかったのっ!だから探してきたのっ!」
自分で言っといて、恥ずかしい
赤くなった顔を隠すように俯いていると
「…可愛すぎ」
小さく呟いた朔弥の声が聞こえた
「え?……んぅっ!?」
顔をあげた瞬間、私の唇に温かくて柔らかいものに触れた
それは言うまでもなく、朔弥の唇で
「ちょっ、朔……っやめ…!」
こんなに人がたくさんいるのに!!
「朔……んっ…」
あまりの恥ずかしさに、目に涙が溜まる
やっと唇を離した朔弥は、飄々としていて
「お前、その目…誘ってんの?」
「さ、誘ってるわけないでしょ!?」
ていうか…
「なんでキスするの!?ちゃんと理由話したのに!」
「話したらキスしないとは言ってねぇ。お前が可愛すぎるのが悪い」
な、なんていじわるなっ…