本当の君を


早くあの場所に行きたい。

“あの人”に逢いたい。


少しながらの楽しみに
胸を躍らせていると、


バコッ


...鈍い音と共に頭上から鞄が振ってきた


て、痛っ!!   

「なーに、朝からニヤけてんだよ」

そうニヤニヤしながら
あたしの頭の上にある鞄をどかす朔。


「そういう朔もニヤついてるけどー」


「うるせー、姫依につられたんだよ」


ニヤニヤしながら言い合いをするあたし達2人は
周りから見れば最高にキモイと思う。






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