私の声が届くのならば。


「千春ー…毎度の事ながら女子の目線すごいよね」



「琉君かっこいいもん」



背は高く、栗色の髪の毛。目鼻も整っていて完璧。


周りの女の子もうっとりしている人もいれば頬を赤く染めている人もいる。


私もその中の1人だし…。


「ああ~琉君通りすぎちゃった…っイタッ」


頭に当たった消しゴムの飛んできた方向を見ると、私の隣の席の
翔が立っていた。




「ちょっと翔…痛かった!」


すると翔は嘲笑うかのように


「お前、またあいつ見てんの?頬赤くしちゃってさーお前なんか相手に
されねーのに」




「そ、そんなことわかってる」




「大野、彼女いんの知らねーの?先輩に」



「ちょっと…翔!!何言って…」




陽菜が翔の口をふさごうとするけど、琉君が付き合ってることなんて
知ってる。だから、



「だから見てるだけで幸せなんだよ」


































































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