死神と少女
「ある物とは何だ」
死神は少女に問う。
少女はこう言った。
「身近には無い物」
死神は気になった。
「死神さん。貴方は私を殺すのですか」
少女いきなりそう言い出した。
「ああ」
少女は困ったという顔をした。
「困りましたね。私は"ある物"を探すまで死ねません
そうだ!死神さん、私と一緒に"ある物"を探してもらえませんか?
見つけたのなら死んでも構いません」
少女は死神の瞳を見て言った。
「いいだろう」
少女は微笑み、
「交渉成立ですね」
この日から少女と死神は互いに旅をし始めた。