奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
【第一章】
どちら様!?
「恐れ入りますがバッチのご着用をお願い致します」
来社され受付を済ませたお客様に人数分のバッチをお渡しする。
微かにお互いの指が掠り、今にも崩れそうな笑顔を必死に保つ。
「あちらのエレベーターで5階へお進み下さいませ」
エレベーターのある方を指先を揃えた手で指し示す。
お客様はエレベーターの方に向かって歩き始めた。
お客様がエレベーターに乗り込むと同時に私は手元のポンプを急いで押した。
ポンプから噴射された液体を手を擦り合わせながら隅々まで満遍なく浸透させていく。
手が爽快感で満たされ私の心もホッと落ち着きを取り戻す。
「相変わらず失礼ね」
「相手は知らないんだからいいの!!もっと端の方を持って渡すんだったー」
嗅ぎ慣れたアルコール消毒の臭いが受付カウンター内に仄かに漂い始める。
myアルコール消毒は毎日大活躍だ。
相棒とも呼べるほど常に一緒にいる。
だけど使いすぎると手が荒れてしまう為、相棒との距離感は決して忘れてはならない。
来社され受付を済ませたお客様に人数分のバッチをお渡しする。
微かにお互いの指が掠り、今にも崩れそうな笑顔を必死に保つ。
「あちらのエレベーターで5階へお進み下さいませ」
エレベーターのある方を指先を揃えた手で指し示す。
お客様はエレベーターの方に向かって歩き始めた。
お客様がエレベーターに乗り込むと同時に私は手元のポンプを急いで押した。
ポンプから噴射された液体を手を擦り合わせながら隅々まで満遍なく浸透させていく。
手が爽快感で満たされ私の心もホッと落ち着きを取り戻す。
「相変わらず失礼ね」
「相手は知らないんだからいいの!!もっと端の方を持って渡すんだったー」
嗅ぎ慣れたアルコール消毒の臭いが受付カウンター内に仄かに漂い始める。
myアルコール消毒は毎日大活躍だ。
相棒とも呼べるほど常に一緒にいる。
だけど使いすぎると手が荒れてしまう為、相棒との距離感は決して忘れてはならない。
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