奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
速水さんというのは受付のリーダーで、仕事に関してはとにかく厳しい。


けれど仕事が関わってない時の飲み等の席では優しい人。


仕事とプライベートをきっちり別けられるって凄いと思う。


速水さんは今は1階の総合受付にいる為、私は下へ行く為階段へと向かった。


エレベーターを使った方が楽だし早いけど、よっぽどの事がない限りエレベーターは使わない。


あんな密室な場所で雄と同じ空間にいる事が耐えられないから。


ましてやギュウギュウ詰めだった日には、人目も気にせず泡吹いて失神しそうだよ。


階段って降りる時は楽なんだよね。


曲がった瞬間登ってきていた男性社員が目の前に現れギョッとした。


瞬時に体が反応し、私は目の前の雄を回避した。


でもバランスを崩し手すりに掴まる事も出来ず、フワッとした感覚の中天井が目に入った。





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