奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
今までの色んな出来事が一気に頭の中を駆け巡る。


これが俗に言う走馬灯かもしれない。


子供の頃お姉ちゃんと喧嘩して大泣きした。


犬に追いかけ回され泣きながら走って逃げた。


初めて付き合った彼の別れ際の言葉がショックで1週間飽きもせず泣き続けた。


最悪な事ばっかりじゃんっ!!


差し出された大きな手。


こんな事態にも関わらず、私の体は拒絶した。


頭と背中に強い衝撃が走った。



「鈴川さんッッ!!」



どんどん薄れ行く意識の中、男性社員が必死に私の名前を呼んでいる。


近い……。


何よりニンニクくっ、さい……。


触んないで……。


気持ち悪い……。



「吐、き……そ…………」

「鈴川さんッッ!?」



とうとう私の意識はそこで途切れてしまった。






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