奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
仕事をしながら桃花にあげるプレゼントの事を考えていたら、あっという間に仕事の時間が終わってしまった。



「先に帰るね」

「えぇ、また明日」



今週は桃花は遅番で私は早番。


シフトが被ってたら朝も帰りも一緒なのになぁー。


本当、私の頭の中は桃花で埋め尽くされている。


私、変態っぽい……。



「よう」



社員通用口から外に出ると、突然声を掛けられた。


その人物を見て固まってしまった。



「な、な、な、何してんの!?」

「何って、あんたの事待ってたんだけど?」



待ってたって……なんで社長の息子が私を待ってんの!?


もしかしてあの時の仕返し!?


元はといえばこの人が悪いわけだし、私は悪い事なんてしてない。



「そんな怖い顔すんなよ」

「あんたがいなくなったらいつも通りの顔に戻るわよ」

「社長の息子にそんな口の聞き方していいんだ?」

「っ……!?」



どこまでもムカつくガキンチョめ……。


許されるなら今すぐにでもグーで一発ぶん殴ってやりたい。





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