奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
どら息子を思いっきり睨みつけた。
「偉いのは貴方のお父さんでしょ? お父さんがいなかったらただの高校生のくせに偉そうな事言わないでよね」
「…………」
手は出せないにしろ、言ってやった。
多少スッキリした。
これ以上係わり合いたくない。
私は何も言わなくなったどら息子の横を通り過ぎた。
っ!?
「ヤダッ」
腕を掴まれ咄嗟に振り払った。
心臓がバクバクいってる。
気持ち悪い。
掴まれていた腕に触れ、早く震えを治まらせたくてギュッと握った。
「何? 怖いの?」
「ビックリしただけ!!」
男に対する嫌悪感が薄れてきたとはいえ、こうして触れられるのは未だに慣れない。
それが嫌な奴なら尚の事。
「あんたやっぱ面白いね」
は……い……?
「気に入った」
「意味わかんない!! 大人をからかわないでよね!!」
この場にいたくなくて、私は走って駅に向かった。
駅に着いた頃には上手く息が出来ないくらい呼吸が乱れていた。
「偉いのは貴方のお父さんでしょ? お父さんがいなかったらただの高校生のくせに偉そうな事言わないでよね」
「…………」
手は出せないにしろ、言ってやった。
多少スッキリした。
これ以上係わり合いたくない。
私は何も言わなくなったどら息子の横を通り過ぎた。
っ!?
「ヤダッ」
腕を掴まれ咄嗟に振り払った。
心臓がバクバクいってる。
気持ち悪い。
掴まれていた腕に触れ、早く震えを治まらせたくてギュッと握った。
「何? 怖いの?」
「ビックリしただけ!!」
男に対する嫌悪感が薄れてきたとはいえ、こうして触れられるのは未だに慣れない。
それが嫌な奴なら尚の事。
「あんたやっぱ面白いね」
は……い……?
「気に入った」
「意味わかんない!! 大人をからかわないでよね!!」
この場にいたくなくて、私は走って駅に向かった。
駅に着いた頃には上手く息が出来ないくらい呼吸が乱れていた。