奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
桃花へのプレゼントを買い終え、ある事に気が付いた。


ドラ息子がいない。


飽きて帰ったのかも。


このまま二度と会わなきゃいいんだけどね。


ちょっと休憩して帰ろうかな。


無駄に疲れたし。


デパート内にあるカフェに立ち寄り、外を眺めながらコーヒーを飲んだ。


日が落ちるのも早くなったな……もう暗くなってる。



「勝手にいなくなるなよ」



バッと横を見ると、ドラ息子が息を切らしながら隣に座っていた。


な、な、何で!?



「帰ったんじゃなかったの!?」

「帰るなんて一言も言ってないだろ」



そりゃそうだけど……「帰るね」なんて言い合う仲でもないじゃん!?


長居する気なのか、店員さんにホットコーヒーを注文するドラ息子。


ホットコーヒーなんてませた高校生だこと。


私が高校生の時はカフェオレで精一杯だったよ。



「買えたのかよ?」

「買ったよ」

「俺も買った」



結局あげる相手いるんじゃないの。


この年代の男の子は本命がいるだのなんだのっていうのは、恥ずかしかったりするのかな?



「ほら」

「……は?」

「あんたに」

「……私!? 何で!?」

「特に理由はない」



意味が分からない。


全く意味が分からない!!





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