奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
それにしても、今日はなんでいるんだろう……?



「彼、どうしたの?」

「さぁ? わかんない……春ちゃんってば何しに来たんだろう」



最近は会社に来ることはなかったのに、今日は何故だかロビーに居る。


それもなんだかソワソワしているように見える。



「会社来るとか言ってなかったんだけどなぁ……」

「暇だったのかしら?」

「それは今日に限っての事じゃないんじゃない?」

「それもそうね……後で声をかけてみたら?」

「んー……そうだね」



暫くいるだろうし、休憩時間になったらコッソリ話し掛けてみよう。


ロビーでコッソリって結構難しそうだけど……まっ、大丈夫だよね!



「社長が帰ってきたみたいよ」

「あっ、本当だ」



私たち受付スタッフは作業の手を止め席を立った。



「お帰りなさいませ」



そして小さく一礼する。



「鈴川さん……だったかな?」



突然社長に名前を呼ばれ、慌てて頭を上げた。


カウンター越しに目の前に立っている社長。


この前の事があるから、緊張する。





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