奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
社長の言葉を鵜呑みにする事なんて出来ないよ。
「いえ、私で良ければお引き受け致します」
「そうか、ありがとう。 息子も喜ぶよ」
普通断れないでしょ……。
笑顔で対応したものの、内心ズーン……っと気分は沈んでる。
社長がエレベーターに乗るのを見送り、椅子に座った。
元々ヤル気は少ない方なのに、今日は更に仕事に対してヤル気がなくなってしまった。
「いいな、いいな、いいなぁぁぁ!!」
椅子に座ったまま近付いてきたあゆちゃんの高くて甘ったるい声が、頭に響く。
「そんなに嫌なら、私が変わってあげるよ!!」
「そうしたいのは山々だけど、大丈夫だから」
「えぇ!? どうして? お互いの為にもそれが一番いいと思うんだけどぉー」
「あゆちゃん、社長はわざわざご自分で文美に頼んだのよ? それなのにそんな事をしたら、文美もあゆちゃんも会社に居づらくなるんじゃないかしら?」
桃花の言う通りだよ。
あゆちゃんも納得したのか、肩を落として元の場所へ椅子をコロコロ転がし戻っていった。
「いえ、私で良ければお引き受け致します」
「そうか、ありがとう。 息子も喜ぶよ」
普通断れないでしょ……。
笑顔で対応したものの、内心ズーン……っと気分は沈んでる。
社長がエレベーターに乗るのを見送り、椅子に座った。
元々ヤル気は少ない方なのに、今日は更に仕事に対してヤル気がなくなってしまった。
「いいな、いいな、いいなぁぁぁ!!」
椅子に座ったまま近付いてきたあゆちゃんの高くて甘ったるい声が、頭に響く。
「そんなに嫌なら、私が変わってあげるよ!!」
「そうしたいのは山々だけど、大丈夫だから」
「えぇ!? どうして? お互いの為にもそれが一番いいと思うんだけどぉー」
「あゆちゃん、社長はわざわざご自分で文美に頼んだのよ? それなのにそんな事をしたら、文美もあゆちゃんも会社に居づらくなるんじゃないかしら?」
桃花の言う通りだよ。
あゆちゃんも納得したのか、肩を落として元の場所へ椅子をコロコロ転がし戻っていった。