奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
憂鬱な気分のまま出社した。


仕事に全く集中できない。


どうしたらいいんだろう……。



「文美」

「…………」

「文美!」

「は、はい!!」



呆れた顔の桃花と目が合った。



「何回呼んだと思ってるの?」

「さ、さぁ……」

「五回は呼んだわよ」



五回も!?


全然気がつかなかった。



「お昼行きましょう」

「え!? もうそんな時間!?」

「文美がお昼ご飯の事を忘れるなんて、重症ね」

「あはは……」



時間って経つの早い。


私は桃花と一緒に食堂に向かった。


少し遅いお昼だから食堂は空いていた。



「何にするの?」

「えっとね……どうしようかな……」



迷った時はやっぱり……。



「パスタでしょ?」

「え!? 何で分かったの!?」

「悩んでる時は必ずパスタじゃないの。 何度このやり取りしたかしらね」



数え切れないくらい同じような会話してるかも。


一旦桃花と別れ、私はパスタのカウンターに向かった。





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