奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
もしかしたら、近くで私の様子を伺ってるかもと思い、キョロキョロしてみたが、春ちゃんの姿は見当たらない。


はぁ……。


「昨日のは冗談だよ」って笑って出てきてくれたら、私は怒ったふりをしながら笑って許すだろう。


恋愛は好きになった方が負けとよく言うけど、まさにその通りだと思う。


ここまできて私って奴はとことん往生際が悪い。



「ごめん、お待たせ」



声をかけられ横を向くと、笑顔の日下部さんが立っていた。


そう、私は日下部さんと過ごすことを選んだ。


優君には先約があるから今日は無理だとメールを送った。


それから何度も電話がかかってきているけど、私は一度も電話に出ていない。



「日下部さんは何飲みますか?」

「俺もホットコーヒーを貰おうかな」



ホットコーヒーを注文し、日下部さんはマフラーとコートを脱ぐと、私の前の席に座った。


こうしてまたクリスマスイヴを男性と過ごす日がやってくるとは思ってもみなかった。





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