奇妙な関係 ～オスとワタシの奮闘記～

いつも通り？？

クリスマスが終わり、あっという間に年を越し、本格的に寒い日々を迎えていた。



「鈴川さん、お待たせ」

「私も今来たところですから……」

「それにしてはコーヒー減ってる気がするけど？」

「え！？ あっ……」



日下部さんに言われてコーヒーを見ると、確かに半分以上減っていた。


恥ずかしい。



「相変わらず嘘が下手だね」

「一生上手になる気がしません」

「あははっ、そのままでいいよ。 いや、そのままでいて欲しい、って言った方が正しいかな」

「はいはい」

「何だよ、その適当な流し方」



クリスマスの日を境に、日下部さんとも軽口を叩ける様になった。


春ちゃんといる時が一番楽だけど、日下部さんといても疲れない。



「行こうか」

「はい」



カフェでお金を払い、日下部さんと後にした。


ちょこちょこ仕事終わりにこうして待ち合わせをして、ご飯を行く様になった。


私と日下部さんが付き合っていると思っている人も社内にいるらしい。


その噂は桃花とあゆちゃんから聞いた。


実際付き合ってはないけど、あゆちゃんはそうは思ってない。


私の言葉を信じてくれてるのは桃花だけかもしれない。





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