奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
そう思うのに、日下部さんには思いっきり甘えてしまっている。
嫌な顔一つせず、包み込んでくれるからかもしれない。
寂しさを紛らわしたいが為に、一緒にいて欲しいとは思うくせに、触れられたくないと思ってる。
私自身も触れたいとは思わない。
本当に触れたい人には触れることはできない。
それが余計に寂しさを誘うのかもしれない。
「行こっか」
「あぁ」
私たちはカラになった缶を捨て、エレベーターへと向かった。
最初の気まずい空気が嘘のように、今は騒がしい。
「将来何しようかなぁ……」
「え!? 社長の跡継ぐんじゃないの!?」
「なんで俺が?」
何で俺がって……息子でしょ!?
うちの会社って世襲制じゃないのかな?
実力主義?
「……何しにきたの?」
「見学」
見学と言う名のただの暇潰しじゃん!!
仕事してる方がマシなんだけどぉー。
「取り敢えず回ろう」
「しっかりガイドしろよな」
「…………」
相変わらずの上から目線。
社長!!
甘やかしすぎだよ!!
嫌な顔一つせず、包み込んでくれるからかもしれない。
寂しさを紛らわしたいが為に、一緒にいて欲しいとは思うくせに、触れられたくないと思ってる。
私自身も触れたいとは思わない。
本当に触れたい人には触れることはできない。
それが余計に寂しさを誘うのかもしれない。
「行こっか」
「あぁ」
私たちはカラになった缶を捨て、エレベーターへと向かった。
最初の気まずい空気が嘘のように、今は騒がしい。
「将来何しようかなぁ……」
「え!? 社長の跡継ぐんじゃないの!?」
「なんで俺が?」
何で俺がって……息子でしょ!?
うちの会社って世襲制じゃないのかな?
実力主義?
「……何しにきたの?」
「見学」
見学と言う名のただの暇潰しじゃん!!
仕事してる方がマシなんだけどぉー。
「取り敢えず回ろう」
「しっかりガイドしろよな」
「…………」
相変わらずの上から目線。
社長!!
甘やかしすぎだよ!!