奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
突然日下部さんの身体が光、眩しさのあまり目を瞑った。


暫くして目を開けると、日下部さんも床に倒れていた。



「春ちゃん!? ねぇ春ちゃん!?」



揺すっても揺すっても起き上がらない。


起きてよ!!



「俺ならここに居る」



振り返るとそこには確かに春ちゃんがいた。


だけどいつもと違う。


薄っすらと透けている。



「春ちゃん……」

「せっかく助かったのにそんな顔すんなよ」

「だってっ身体がっっ、春ちゃんの身体が消えかけてるっ」



今にも消えてしまいそうな春ちゃんに手を伸ばすが、やっぱり触れる事はできなかった。


その歯がゆさのせいで余計に辛さが増していく。



「俺、記憶が戻ったんだ」

「え……?」

「取り戻してからこうして身体が透ける事が増えた。 いつもは直ぐに元に戻ってたんだけど、今回はダメみてぇだ」






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