奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
どうしよう……涙が止まらない。
「気付いたらそらに浮かんでて、こんな身体になっても、気付けばいつもお前を見てた」
「何っでっ、黙ってたの!? 言ってくれれば私……」
「文美も俺だけを見てくれた? 生きてた時はそれを望んだ。 でも今は違う。 お前が苦しむ姿を見て俺も苦しんだ。 ひでぇ事してるって分かってたけど、お前には幸せになって欲しかった」
春ちゃんは私の幸せを望んでくれてた。
いつだってそう。
その気持ちは嬉しい。
だけど……。
「やっぱり私は春ちゃんと一緒じゃなきゃ幸せじゃないよ!! 結婚して、子供も生まれて、何不自由のない生活を送ったとしてもっ、それは相手が春ちゃんじゃなきゃ何の意味もないんだよ!!」
私の視界がどんどん滲んでいくにつれ、春ちゃんの身体もどんどん透けていく。
ヤダ……逝かないで……っ。
「春ちゃ……っ、好き……大好きなのっ……」
「文美、俺もお前の事が大す……」
「春ちゃん!? ヤダ!! 逝かないで!! 春ちゃんっ……!!」
春ちゃんの最後の方の言葉はハッキリと聞こえなかった。
でも確かに『大好き』と言ってくれた。
私の涙を拭う春ちゃんの指先の温もりを感じた気がした。
涙を止める事が出来ず、私はその場で泣き崩れた。
「気付いたらそらに浮かんでて、こんな身体になっても、気付けばいつもお前を見てた」
「何っでっ、黙ってたの!? 言ってくれれば私……」
「文美も俺だけを見てくれた? 生きてた時はそれを望んだ。 でも今は違う。 お前が苦しむ姿を見て俺も苦しんだ。 ひでぇ事してるって分かってたけど、お前には幸せになって欲しかった」
春ちゃんは私の幸せを望んでくれてた。
いつだってそう。
その気持ちは嬉しい。
だけど……。
「やっぱり私は春ちゃんと一緒じゃなきゃ幸せじゃないよ!! 結婚して、子供も生まれて、何不自由のない生活を送ったとしてもっ、それは相手が春ちゃんじゃなきゃ何の意味もないんだよ!!」
私の視界がどんどん滲んでいくにつれ、春ちゃんの身体もどんどん透けていく。
ヤダ……逝かないで……っ。
「春ちゃ……っ、好き……大好きなのっ……」
「文美、俺もお前の事が大す……」
「春ちゃん!? ヤダ!! 逝かないで!! 春ちゃんっ……!!」
春ちゃんの最後の方の言葉はハッキリと聞こえなかった。
でも確かに『大好き』と言ってくれた。
私の涙を拭う春ちゃんの指先の温もりを感じた気がした。
涙を止める事が出来ず、私はその場で泣き崩れた。