奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
一途に想わせて
強盗に押し入られてから、早くもひと月が過ぎた。
あの日は何とか警察に連絡し、事情聴取だの何だので大忙しだった。
悲しむ暇もないくらい。
それが逆に有難かった。
何が一番大変だったかって、春ちゃんが乗り移ってる間やっぱり記憶が無かった日下部さんだよね。
何とか誤魔化し、何事もなく済んだけど、何となくその後暫くは日下部さんと気まずかった。
「日下部さん、海外赴任決まったらしいわよ」
「そうなんだ……」
決まったんだ。
だから今日ディナーに誘われたのかな。
「もう気持ちの整理はついたの?」
「うん。 もう迷わない」
「そう、なら良かったわ」
あんまり桃花に心配かけないようにしないと。
なんてったって、今は結婚式の準備で大忙しだからね。
「式場は決まったの?」
「そろそろ決まりそうな感じよ。 ヘアメイクとかは歩のお友達がしてくれるそうなの」
「そうなの? それなら安心だね!」
モデルの歩君の友達がヘアメイクしてくれるなら、きっと綺麗で今風な感じにしてくれるだろうな。
何故か私がワクワクした。
あの日は何とか警察に連絡し、事情聴取だの何だので大忙しだった。
悲しむ暇もないくらい。
それが逆に有難かった。
何が一番大変だったかって、春ちゃんが乗り移ってる間やっぱり記憶が無かった日下部さんだよね。
何とか誤魔化し、何事もなく済んだけど、何となくその後暫くは日下部さんと気まずかった。
「日下部さん、海外赴任決まったらしいわよ」
「そうなんだ……」
決まったんだ。
だから今日ディナーに誘われたのかな。
「もう気持ちの整理はついたの?」
「うん。 もう迷わない」
「そう、なら良かったわ」
あんまり桃花に心配かけないようにしないと。
なんてったって、今は結婚式の準備で大忙しだからね。
「式場は決まったの?」
「そろそろ決まりそうな感じよ。 ヘアメイクとかは歩のお友達がしてくれるそうなの」
「そうなの? それなら安心だね!」
モデルの歩君の友達がヘアメイクしてくれるなら、きっと綺麗で今風な感じにしてくれるだろうな。
何故か私がワクワクした。