奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
ここ最近の疲れが蓄積されているのか、何だか今日はドッと疲れた。


その疲れはお風呂に浸かっても取れたような気がしない。


最終手段として、私は早めにベッドに横になる事にした。


こんな日は早く寝るに限る。


うんうんっ。



「まだ10時だぞ?まさかもう寝るとか言わねぇよな!?」

「私が何時に寝ようが勝手でしょ!!てか勝手に入ってこないでって言ってるじゃん!!」

「声かけただろーが」

「えっ!?嘘……全然気が付かなかった……」



声が聞こえないくらい疲労困憊中なのかも……。


っじゃなくて!!



「返事してないのに入ってこないでよね!!」

「ほんっと口うるせー女だな。できる事ならそのうるせー口を今すぐ塞いでやりたい」

「いつも勝手に人の口と体動かない様にしてんじゃないの」

「そういう塞ぐじゃねーよ」



ニヤッと笑う雄をみてやっと理解した。


こいつ……。



「あんた馬鹿じゃないの!?いいからもう出てってよ!!もう寝るんだからっ!!」

「嫌だね」

「はぁぁぁ!?」

「いい加減俺の事名前で呼べよ」



名前で?


今までだって名前で呼んで……ないか。


そう言われてみればこいつの事を名前で呼んだ覚えがないかもしれない。





< 46 / 255 >

この作品をシェア

pagetop