奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
「そういうしけた面すんの止めてくれる?こっちは別に何とも思ってねぇから」

「ならいいんだけど……」



そう言われても1度微妙な空気に包まれたこの部屋の雰囲気は、簡単には崩れそうもなかった。


他に何か話題……。



「す、好きなタイプは?」



ベタな質問出ちゃったよ……。


口に出しといて今更恥ずかしいよ。


雄にジーっと見つめられ、何故か緊張が走った。


この熱い眼差しは……。


ま、まさか私!?


うッッ……慣れてきたとはいえここまで見つめられると流石に気持ち悪っ……。



「胸がでかくてクビレが綺麗で小尻で尚且つ上に上がった尻の女」

「…………」



近くの全身鏡に映る自分の体が目に入った。


まな板の様な胸、多少ある様な気がする程度のクビレ、小尻ではあるが上向きになる程の肉すら付いていないスットーンっと平らなお尻。


私の体を見てわざとらしく両手を上げため息を漏らす春ちゃん。


喧嘩うってんのかッッ!!


言い返してやろうと口を開きかけた時、ふと背後から視線を感じた。


振り返るとドアが少し開いており、隙間から人影が覗いていた。


新種の幽霊!?




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