どんなにお前の声が聞こえなくても...
んっ?

ドアを開けた

「これ貸す 昨日の服じゃあ
行けないだろ 濡れてんじゃねーの?」

篠宮先輩が伸ばす手を見ると

スウェットがあった

受け取って お礼した

「下で待ってっから早くしろよ」

そういいながら

階段を降りて行った

大丈夫 大丈夫だよね

先輩が居るから

大丈夫

着替えながら そう

自分に言い聞かせてる

私が居た
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