超草食系彼氏






「・・・・・・でも、あの男‘ 太郎 ’って(笑)」



「もし、名字‘ 山田 ’だったらまじうけね?

 そんな漫画みたいのあるわけねぇよな!」





さっきの男の人の声がここまで届く






「・・・・・・・・・・・あ、あの」



「・・・・・行こう、太郎くん、場所変えよ」






柚のあとを、太郎くんは歩く





「・・・・・・・・隣、歩いてよ」



「・・・・・・はい」





柚が言ったけれど、太郎くんは

申し訳なくて、隣は歩けなかった







「・・・・・どうする?あたしの家でも行く?」






柚が少し悲しそうな顔で振り向いて太郎くんに話しかける








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