ーホストな彼ー
慌てて顔を洗って軽く化粧をする。

デニムのショーパンにTシャツを着て薄手のパーカーをはおる。

最低限の荷物だけバッグにつめこんでアイロンで髪をのばす。

一通り準備が出来たと同時に鳴り響く携帯。

「はい」

『あ…俺…』

うちから1番近くのパーキングのあるコンビニの説明をしながら
ブーツを履いてあたしも家を出た。

高鳴る胸を抱えてコンビニへと急ぐ。



コンビニに着くとガラス越しに見つけたオーナーさん。

駆け寄るあたしを見つけて出て来てくれた。

「ごめんな…急に…」

「いえっ…大丈夫です」

ドライブに連れてってくれると言うから
コンビニで飲み物を買って車に乗り込む。


1時間くらい車を走らせた。

「ちょっと降りよう?」

と言われ車の外へ。

あたりは波の音しかしない。

砂浜に降りて岩場に座った。



…なんか…

普通のデートみたいなんですけど⁉⁉

なんで⁉

あ…もしかして
これからあたし…貢がされるんかなぁ⁉

そんな悪い人には見えへんねんけどなぁ〜…


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