ーホストな彼ー
そのまま2人に連れられて
ネオン街を歩いていくと
グレーのビルの前で立ち止まった。

「ここ〜」

と指をさして嬉しそうに入って行くテツ。

ビルに入るなりナオちゃんの肩に
手を回す。

その後ろについてくあたしと舞。

エレベーターに乗り、テツが聞く。

「2人は初めて?」

その質問に

「当然です‼」

声を揃えるあたしと舞。

エレベーターを降りて
殺風景な廊下を歩くと見えてくる
黒い大きな扉。

扉ごしでも中が盛り上がっている事がわかる。

慣れた手つきで扉を開けて
ナオちゃんとあたし達を中へ入る様に促す。

「いらっしゃいませ〜‼」
「いらっしゃいませ〜‼」

中から大きな声で言われて思わず足が止まる。

「大丈夫やで〜
ナオについて行って」

そんなあたしを後ろから押すテツ。

言われるままナオちゃんについて行き
席についた。




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