『主夫』だって『恋』してますけど何か?
その直後、突然の母親からの電話。
そして、何故か和樹と母親と藤堂
息子のカイト5人で
ランチをする事となる。
『・・・・・今、優さんは俺のものです。』
ずっと黙っていた和樹が突然
藤堂を睨みながら言った言葉。
(・・・・和樹は肇と私の過去を知って
どう思ったんだろ)
いつも温厚な和樹のちょっと
怒った様子に優は驚いた。
けれど、内心少し嬉しくも思った。
カタンッ・・・
優は書斎の机の引き出しを開く。
そこには少し古びた四角い小さな箱。
それを取り出し、机に
置いたままだった藤堂に
渡された指輪が入った
箱の隣に置いた。
「優しい人・・・・か」
古びた箱を開け呟く優。
そこには藤堂から渡された
指輪とは対象的で小さなダイヤが
一つだけ飾られた
シンプルな指輪が入っていた。
その指輪の内側には
英語で”I Love YUU”
「駄洒落か・・・」
優は小さく笑った。
<優SideEnd>