『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「優さん!おはようございます♪」


「・・・・・・おはよ。」


今日も冷たい優さんの挨拶。


でも昨日、俺は寝ながら
絶対優さんに好きだと言って
貰うべく、頑張る事を
決めたんだ!



そして最終目標は
婚姻届だこのやろう!



「和樹君、朝から元気ね〜♪」

フランスから一次日本に帰国している
優さんの母親、瑠美さんが
ニコニコしながら言った。


「はい!
それが取り柄ですから!」


優さんの格好良すぎる元カレ
藤堂さんにはない俺の良さは・・・・


この、何度冷たくされても
めげない精神力☆

だと思うんですよ。



どうですかね?



「パパきもい。」

娘、マリン4歳が冷たく言った。


「マリン・・・・・
キモいなんてどこで覚えたのかな?

優さんにまで冷たくされて、
マリンにまでそんな事言われたら
パパさすがに泣いちゃうよ?」


「・・・パーカ!パーカ!・・・あぅ!」

息子、カイト1歳が
ベビー用テーブル椅子から
タイミング良く喋る。


「カイトぉ〜!!だからパパだって!」

カイトはパパをなぜか
パーカと覚えている。



トリプルパンチだ。



せっかくの決心が鈍りそう・・・・



「ふふふっ♪和樹君、空回りね!」

瑠美さんまで・・・・



こんなちょっと悲しい、俺の朝。



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