『主夫』だって『恋』してますけど何か?
優さんも仕事に行って
お昼すぎ・・・・・・
今日はカイトと瑠美さんと家で
ゆっくりしていたら
俺の携帯電話が鳴った。
あっマスターだ。
珍しいな・・・
「もしも〜し!
お久しぶりです!」
『あっ和樹!元気か?』
「元気ですよ〜。
マスター、どうしたんですか?
俺に電話なんて珍しい。」
『悪い!お願いがあってさ。
今日から何日か夜、店出れないか?
客が多い時間だけでいいからさ。』
「いや・・・・でも、子供が・・・・」
俺はチラリと瑠美さんと遊ぶ
カイトを見た。
瑠美さんも子供がといったのに
反応して俺を見る。
『誰かに預けられないか?
給料はずむし!
急にバイトが辞めちゃってさ〜。』
うぅん・・・
どうしよう。
「でも、俺久しくバーテンダー
やってないっすよ。」
電話口のマスターに言った。
『関係ないね!
最近、中途半端な奴しか入らなくて。
それに比べたらお前は愛想笑いが
出来るだけで合格なんだよ!
なぁ頼むよ!!
お前は子供の面倒みなきゃいけないから、先に他あたったけど
みんな無理でさ。』
働いてた時、マスターには随分
お世話になったんだよな・・・
未成年だった俺の歳ごまかして
働かせてくれてたし。