『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「ちょっとまってて下さい。」

ケータイを離して、瑠美さんを見た。


「マリンとカイトなら
私が見とくわよ〜?」

俺の電話への会話で、
大体話しを掴んでくれたらしい。


「マスター、今晩
手伝いに行きます。」


『まじで?助かった〜!ありがとう!
じゃぁ7時位までに、お前の来れる
時間だったら何時からでもいいから!
よろしく!』

マスターは嬉しそうに電話を切った。





「瑠美さん、すみません。
せっかく日本に帰って来てるのに・・・」

夕方、マリンが帰って来てから
バーに行く用意をした。


「いいのよ!
たまには気晴らしになるでしょ。
私も孫は可愛いんだし。」

瑠美さんはカイトとマリンを
抱きしめる。


「パパがおしごと行くの
はじめてだね〜」

マリンが笑いながら言った。


「うん、マリンいい子にしててな。」

マリンの頭を撫でる。


「だいじょうぶよ!
パパこそちゃんと
おしごとしなさいね!」


「はいはい。
じゃぁ行ってきます!」

俺は家を出た。



なんか、新鮮だな。


マリンとカイトと一緒じゃない
外出なんていつぶりだ?


むしろ、俺が仕事なんて。


なんかすっげ〜うきうきする♪



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