『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「いらっしゃいませ。」
爽やかな笑顔で客を迎える俺。
「あれ〜!
マスターまたバイト替わったの?」
常連らしき女性のお客さんが
マスターに向かって言った。
「あ〜そいつ、助っ人!
昔ここで働いてたんだよ。
バイト急に辞めちゃってさ。」
「へ〜じゃぁ私がこの店
通いだした前か!
よろしくね!」
お客さんは言った。
「どうも。」
俺はマスターに認められた
愛想笑いをみせる。
「ねぇ彼女いるの?」
女性客はニコニコしながら聞いてきた。
「そいつ、若いけど
奥さんも子供もいるよ〜!」
まだ客も少ないからか、
カウンターに座る女性の質問に
マスターが答えた。
「え!?まじ〜!信じられない!」
女性は驚いている。
「ははっ・・・まじです。」
なんか、主婦じゃない、
名前も知らない若い女性と
話したりするのも久々で戸惑うな。
優さんは無口だし。