『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「いらっしゃいませ。」

爽やかな笑顔で客を迎える俺。


「あれ〜!
マスターまたバイト替わったの?」

常連らしき女性のお客さんが
マスターに向かって言った。


「あ〜そいつ、助っ人!
昔ここで働いてたんだよ。
バイト急に辞めちゃってさ。」


「へ〜じゃぁ私がこの店
通いだした前か!
よろしくね!」

お客さんは言った。


「どうも。」

俺はマスターに認められた
愛想笑いをみせる。


「ねぇ彼女いるの?」

女性客はニコニコしながら聞いてきた。


「そいつ、若いけど
奥さんも子供もいるよ〜!」

まだ客も少ないからか、
カウンターに座る女性の質問に
マスターが答えた。


「え!?まじ〜!信じられない!」

女性は驚いている。


「ははっ・・・まじです。」
なんか、主婦じゃない、
名前も知らない若い女性と
話したりするのも久々で戸惑うな。



優さんは無口だし。



< 137 / 532 >

この作品をシェア

pagetop