『主夫』だって『恋』してますけど何か?


それなりに仕事をこなして
お客さんの出入りも落ち着いてきた時。



カランカランッ・・・・

店の入口のドアが来店を
知らせる鐘が鳴った。


「いらっしゃいませ。」

今日何度めかの挨拶。



「・・・・・・・高松さん!?」
え・・・・誰!?

いきなり名前を呼ばれ驚く。
だってここで働いてた時は
俺、山本だったし・・・・
(今でも正式には山本ですが)


入口に立っていたのは女性の二人組。



あれ・・・・・・


「・・・・遥先生!?」


「なに、遥知り合い?」

遥先生と一緒にいた女性が言った。


「あっ・・・うん。
幼稚園で預かってる子のお父さん。」

遥先生が戸惑いながら答えた。


「あっ今、カウンターしか
空いてないんですが、
良かったですか?」


なんか、遥先生に格好つけた
言い方できないな。

つい普段の話し方になっちゃうや・・・


「いいですよ〜!
遥と知り合いなら、
お兄さんとも話したいし!」

なぜか顔を赤くして戸惑っていた
遥先生の代わりに隣の友達が
返事をした。



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