『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「いやぁ〜ビックリしました!
遥先生が、この店の常連なんて。」

カウンターに座る遥先生と
その友達の相手をする。


「はい・・・・・・/////」

遥先生は口数少なく、
ずっと下を向いている。


「先生されてる時とは、
全然雰囲気が違うから、
名前呼ばれた時、誰か
解りませんでしたよ。」


遥先生はいつも動きやすい様にか
トレーナーとジャージだ。

髪も二つ結びで可愛くて幼い感じ。


けど今は髪をおろしていて
白のブラウスにスカートで
可愛いのは普段と変わらないけど
女らしい格好。



「遥、照れてるのよ。
すみません、この子、
子供としか普段から接してないから
大人の男の人苦手で。
ここのマスター位としか
話さないんですよ。」

遥先生の友達が言う。


へぇ・・・・。
先生してたらハキハキして明るいのに。



「和樹、遥ちゃんは
お前いた時から店に来てくれてたぞ。」


「え!?本当ですか?」


ドリンクを作り終えたマスターが
会話に入って来た。


「・・・・あっはい/////
でも、私が通いだしてすぐに
高松さんお店辞めたので。」


「そうだったんですね。
言ってくれたら良かったのに!」


まぁ、普段はバスからの
挨拶くらいだから無理か。



「・・・・初めはとても驚きました。
まさか、お父さんになってたなんて。」

遥先生は頬を紅く染めて言う。


「あはは。
まぁ色々あって。
マリンがいつもお世話になってます。」


言うの遅くなりましたが。


「うわ〜なんか気持ち悪いな。
和樹が遥ちゃんの見てる子の父親なんて。」

マスターが横から茶化す。


「あっひどいっす!
結構真面目に父親やってるんですよ!
ねぇ遥先生!」


「はい!
高松さんは主婦の中の主夫です!」


「「「・・・・・・・・・・」」」


遥先生の言葉にみんな一瞬固まった。



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