『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「優さんが来たのいつですか?」
「え〜・・・二週間くらい前?
月曜日だよ。客も少なくて
月曜に来るなんて珍しいなって
思ったんだよな。」
マスターが一生懸命
思い出そうとしている。
「2人きり?」
「おう!2人きり。」
・・・・・・ダメージでけぇ。
「それでさ、その男、優ちゃんに
指輪渡してたから
気になってたんだよな〜」
指輪・・・・ってあの優さんの
書斎にあったやつ?
「・・・・それ、優さん嬉しそうに
受けとってたんすかね?」
「いや〜あの奥のテーブル席でさ。
男は良く見えたんだけど、
優ちゃん斜め後ろしか見えないから
解らなかったんだよ。
でも、男が優ちゃんの指に付けて
渡したんだけど、優ちゃん
外して直ぐに返してたぞ。
その後、箱に入れて男が
もう一度、渡してた。」
絶対あの指輪だ・・・・・
藤堂さん、まさか
プロポーズしたのか!?
俺という存在がいるの解ってて・・・・
昨日のあの、俺を見下してた笑顔は
旦那を障害とも思ってないとか?
てか、元カレって聞いて、
俺が勝手に藤堂さんを
ライバル視してたけど
・・・・・まじでライバルだったんだな。