『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「和樹君て、主夫なんだな。」

グラスを拭いていたら、藤堂さんが聞いてきた。



遥先生が言ったのか?

それとも優さん・・・・



「・・・・そうですけど。」


「このバーで優と出会ったの?」


「はい。」


「ふ〜ん。
意外なんだよな。」


「何がですか?」


「優、自分から男誘ったりしないだろ。
和樹君が誘ったの?」

藤堂さんは相変わらず
余裕の笑みを絶やさない。


「誘った・・・・?
いや、誘ってはないです。」


酔った優さんを送って、
頂いちゃったんです。


「じゃぁやっぱり優から?」


「いや・・・・」


酔ってて誘われたからどうなんだ?



って・・・なんだ、この質問攻め。


忙しかった方が
良かったのかもしれない。



< 151 / 532 >

この作品をシェア

pagetop