『主夫』だって『恋』してますけど何か?


片付けを済ませて
カウンターに戻る。


藤堂さんから一旦離れたおかげで
大分冷静になれた。


マスターはコソッと大丈夫かって
心配してきたけど、
ライバルから逃げたくない。



あと、隣にいただけで、
いきなり衝撃的な話しを
聞かされた遥先生も可哀相だしな・・・・



そう思い、再びライバルがいる
カウンター席へ。


「遥先生、何か飲まれますか?
一杯ご馳走します。」

出来る限り、場を和ませたい。


「・・・・・ありがとうございます!」

遥先生は軽く笑ってくれた。



「藤堂さ〜ん!
俺ら帰ります〜♪」

結構酔っ払てる藤堂さんの部下
4人がカウンターまでやって来た。


「あぁ、払っとくから先に帰って。
お疲れさん。」


「「ご馳走さまで〜す♪」」

陽気に帰って行く4人。



お前も、か・え・れ!


こいつの請求
割増にしといてやろうかな。




そんな黒い事を考えながら
遥先生へのお酒を用意していたら


「なぁ和樹君」


爽やかな笑顔で藤堂さんから
また質問が・・・・



何だよ次は!


何でも答えてやるよ!



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