『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「プフッ・・・!!
で?和樹と藤堂さんと優ママが
一緒にランチしたの!?
う〜け〜る〜♪」


オシャレなイタリアンレストランも
茜にかかれば、茶の間と化すらしい。



「しかも、藤堂さん元彼って
和樹に言っちゃう!?
もう最高!
最近のドラマより面白いんだけど♪」


「・・・・はぁ。全然面白くないわよ。」

深いため息をつく優。


「で?和樹ってば
ヤキモチ妬いちゃったんだぁ〜?」

茜は優のワイシャツの襟を開く。

「・・・・・・・あら?」

そして固まる茜。


「・・・・・どうしたのよ?」
キスマークを見て固まった茜に
優が不思議そうな顔をした。



「優・・・・・和樹、藤堂さんから
鎖骨の下にキスマーク付けられたの
知ってるの?」


「え?・・・・・知らないと思うけど。」

優は首を傾げる。


「でもさ・・・・
こないだキスマークついてた所だけ
スッゴい赤いけど?」

茜はマジマジと観察している。



(そういえば・・・・
キスマークつけられた日
家に帰ってからの記憶なかったな。)

優は頭を抱える。


「さすがに自分が付けた
覚えがないキスマークついてたの
気付いてたのなら、和樹無茶苦茶
傷付ついてるよ!」

茜は真面目に言った。


「いや、だから和樹は隣の奥さんと
楽しくやってるし、別に
傷ついたりしないわよ。
今も夜久々にバーで働いて
色んな女口説いて
楽しんでるんじゃない?」

優は冷たく言った。


「馬鹿まだそんな事・・・・
ん?和樹またバーテン始めたの?」


「うん。助っ人だけど。
土曜日まで。」


「土曜日!?じゃぁ、今日行こうよ。」


「仕事山積み。」


「じゃぁ明日!
仕事手伝うからぁ〜!」

茜はちょっと楽しそうに言った。



結局茜から無理矢理
約束させられた優。



(和樹・・・・
キスマークの事気付いてたの?)


少し胸の奥がモヤモヤとした。




<優SideEnd>



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