『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「あははっ!!
娘に夫婦の仲は悪いと
思われてたなんて傑作だな!」
ちょびひげを触りながら豪快に笑う
バーのマスター50歳。
「笑わないで下さいよ。
結構ショックなんすから〜」
結構へこんでる俺、
高松和樹26歳。
ただ今助っ人で昔働いていた
バーで仕事中。
でも仕事に行く前に娘、マリンが
優さんと俺は仲が悪いと
思われていた事が判明。
ちなみに、昨日はマリンの
実の父親まで判明した所です。
「和樹く〜ん!オーダーお願い♪」
女性のお客さんが俺を呼ぶ。
「は〜い。
名前覚えて下さったんですね。」
手伝いに来た初日に来ていた
女性のお客さん。
「あ〜本当だ♪かわいい♪」
一緒に来てた女性が俺を見て言う。
「和樹く〜ん、こっちもオーダー!」
別の席の女性客からも
名前を呼ばれた。
「あっは〜い、お待ち下さい!」
なんか、三日目なのに、
名前覚えてくれてるなんて変なの。
戸惑いながら接客を続ける。