『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「和樹・・・・
お前今日おかしいぞ。」
夜、最後の仕事中に
マスターが言った。
「そうすか?
いつも通りですよ。」
笑って言った。
「和樹君〜最後だし
一緒に飲も〜♪」
「はい。いただきます。」
お客さんが頼んだカクテルを
俺に差し出したので受け取る。
ゴクゴクゴク・・・・
「きゃぁスゴイ〜♪
もっと頼んだげる〜!」
お客さんが喜んで他の
お酒を注文してくれた。
俺はそのオーダーのお酒を
用意しにカウンターに戻る。
「お前、ここは
ホストクラブじゃないんだぞ!」
マスターが怒る。
「・・・・売上上がるんだから
いいじゃないですか。」
お酒を用意しながら
マスターを見ずに言った。
「・・・お前やっぱ、なんかあったろ?
・・・・優ちゃんか?」
「関係ないっす。」
素っ気なく返して、
お客さんの所に戻る。
もう、マスター俺の事頼ったり
してくれなくなるかもな・・・・