『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「マスターに聞いたら、
結婚して辞めたって・・・・
だから諦めようとしたんです。
でもなんでかな・・・・
和樹さんの笑顔とか
忘れられなくって。
好きで好きで苦しくって・・・
だからマリンちゃんの編入手続きで
和樹さんが来た時には驚きました。
一気に気持ちが溢れちゃって・・・・
でも、マリンちゃんを見てたら
我慢出来たんです。
毎日、朝と夕方に和樹さんに
会えるだけで良かった・・・・」
遥先生の目から涙が流れ出す。
どうしよう・・・・・・
遥先生の気持ちが真っ直ぐ過ぎて
どうしたらいいか解らない。
「でも、バーで和樹さんに
偶然会ったら我慢出来なくて・・・・
だから毎日バーに通いました。
和樹さんがいる間だけでも近くで
見ていたかったから・・・・
藤堂さんは、観察力が
鋭い方なんですね。
すぐに私の気持ちばれちゃって・・・
その時に色々教えて下さったんです。
でも・・・・私には無理でした。
酔って意識のない和樹さんに
体の関係作ってしまおうと
思ったけど・・・マリンちゃんの顔が
浮かんじゃった。
私最低な事しようとしてました。
本当にごめんな・・・さい・・・!」
とうとう、泣き崩れた遥先生。
「・・・・遥先生」
俺はそんな遥先生に、ベッドから降りて
自分から近付いた。