『主夫』だって『恋』してますけど何か?


・・・・・・・優さんがおかしい。


今優さんは新聞を読んでいる。


だけど、逆さまなんだ。



教えてあげたいけど・・・・


極力俺からは
話さないって決めたんだよ!




コトッ・・・・

俺は黙っていつも優さんが飲む
コーヒーをテーブルに置いた。


「・・・・・ありがと。」


「・・・・どういたしまして。」



聞いた?ねぇ、聞いた!?



優さんがありがとうだってさ!



やばい、嬉しすぎて顔が緩みそう・・・





我慢だ和樹!!!


真顔を貫き通せ!



「パパ、変なかお。」


朝ごはんを食べていたマリンが
優さんに顔を背けていた
俺を見て言った。


「んきゃぁ〜ぱ〜か〜!」

続けてベビーチェアに座る
カイトも何か喋った。



カイト・・・・お前絶対空気読んで
わざとバカッて聞こえる様に
パパって言ってるだろ?





「そろそろマリン、バス来るよ。
行こうか。」


「は〜い。」

俺は席を立つ。



「・・・・・私も行く。」

ガタッ・・・・

優さんが立ち上がった。



まじで?


やっぱり今日、優さん
おかしいですよ?



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