『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「そんなに驚かないでよ〜。」

中川さんは笑いながら言った。



そういや、瑠美さんがいて
メヒョウ中川の存在薄れてたし
油断してた・・・・



なんだかソワソワが、
バクバクに変わった。
もちろん恐怖の・・・・



「残念な事にね、主人がしばらく
帰って来る事になったから
相手出来ないの〜!」

中川さんはもじもじしている。



いや、それ全然残念じゃないですから!



「良かったですね。」


「そう〜?
先週がチャンスだったのにぃ。
高松さんのお母様?
毎日私を睨んでて恐かったわぁ〜!」


え?瑠美さん睨んでたの?
知らなかった・・・・・



「しかも、高松さんの奥さんも
何か急に警戒しだしたしぃ・・・」


「優さんが?」


「そうよ〜今日の朝、高松さん
出て来る間に、奥さん笑顔で
私に向かって
”いつも主人がお世話になってますっ”
て言ったもの。
女にとって、あれ程怖いものはないわ。」

中川さんは真面目な顔で言った。



優さんが俺の事
主人って言ったの?



まじですか!!!



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