『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「パ〜パ!またかいもの
ゆっくりしてたんでしょ?」
ただいまも言わず
マリンが小言を言いながら
バスから降りてきた。
「お帰りマリン!ごめんな。
ちょっとまさと君ママ達に
偶然あって。」
「またぁ?
こないだもだったじゃないの!
マリンとおしゃべりどっちが
だいじなのよ!」
怒るマリン。
全く・・・・誰に似たんだ。
「ふふふっ・・・・じゃあね!!
マリンちゃん、みのる君!
また明日!」
遥先生が笑いながら
さよならを言うとバスは発車した。
「もう!パパのせいで
はるか先生にわらわれた!」
「え!?
パパのせいなのかマリン?」
「そうだよ!はずかしいじゃない!」
マリンはプリプリ怒り続ける。
「やっぱり女の子は
おしゃべりでいいですね♪
うちのミノルは
全然喋らないから羨ましいわ!」
お隣りの中川さんがミノル君と
手を繋いで話しかけてきた。
「確かに良く喋りますが
僕は怒られてばかりですよ。」
俺は軽く微笑んで
お隣の中川さんに言った。
「そうなの〜?////
あっ・・・・よかったら
今度マリンちゃんと家に
遊びに来てちょうだいね♪
ミノルも喜ぶし!」
そう言うと中川さんは
ミノル君の手を引いて
慌てて隣の家に入って行った。
「なんか・・・・
中川さん顔赤くなかった?」
マリンに話しかける。
「しらな〜い!
ミノル君とあそぶのに
パパはいらないけどね!」
俺の問いに冷たく答えるマリン。
・・・・まっいっか。
玄関の鍵を開けて家に入る。
実はまだここに越してきて三ヶ月。
ご近所付き合い頑張らないと!
「さてと!夕飯つくるかぁ!」
こんな感じで、俺は毎日
正式な夫じゃないけど
『主夫』頑張ってます。