『主夫』だって『恋』してますけど何か?
ガチャッ・・・
誰もいない自分の
マンションに入る優。
体はべたついて気持ち悪い。
直ぐにバスルームへ行き
シャワーを浴びる。
それからミネラルウォーターを
飲んで、ベットに倒れ込む。
藤堂と別れてからの
毎日がこの繰り返し。
藤堂は、毎日無理矢理優を抱く。
残業しなくても昼間に会社の
どこかでで抱かれてしまうし
それならばせめてばれにくい
皆が帰ったオフィスの方がマシだった。
(・・・・茜に幻滅されちゃう。)
優は薄れる意識の中で思った。
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「・・・・やめって・・・・やめてよ・・・」
ハッ・・・
夜中にうなされて目覚めた優。
(・・・・・最悪。
夢の中でまで肇に・・・・)
優は起き上がり水を飲みに
キッチンへ向かう。
「あれ?優さん起きたの?」
寝室のドアを開けると
キッチンの明かりが着いていて
和樹が何か作っている。
「・・・・・何してるの?」
「え?何って朝ごはんを。」
(・・・・いつもこんな時間に
朝ごはん作ってくれてたんだ。)
時刻は4時。
和樹はバーの仕事から
帰って来たばかりだろう。
「・・・・・和樹。」
優は和樹の所に歩いて行き
後ろから抱きしめた。
「・・・・優さん?どしたの?」
「・・・・・何でもない。」
優は和樹を抱きしめたまま目を閉じる。
(・・・・・肇。)
目を閉じて、浮かんだのは
藤堂の顔だった。
<優SideEnd>