『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「あ〜・・・にゃ・・・・」
朝食を取っていた優さんが
カイトを抱っこしてくれた。
一瞬で泣き止むカイト。
やっぱり母親が一番か・・・・
「優さんコーヒー置いときますね!」
「・・・・・・・・・・」
俺の言葉にちらりと
視線を向けただけの優さん。
クッ・・・・今日も冷たい(涙)
頑張れ俺。
「パパ!おだんご!」
「あっはいはい。」
娘マリンの髪を結うのも俺の役目。
「出来たよマリン!」
「ありがとパパ!」
笑顔でお礼をいったマリン。
マリン(4歳)と俺には
血の繋がりはない。
優さんと別の男との間に
出来た子供だ。
でも、マリンが産まれた時に
俺は立ち会った。
だから実の娘だと思っている。
「はい。」
優さんが俺にカイトを渡して
新聞を手に取りコーヒーを飲む。
「カイト〜
ママに抱っこされて良かったな♪」
ウットリとした顔で
眠りかけているカイト。
羨ましいよまったく。
カイト(1歳)は優さんと俺の息子。
俺と優さんは戸籍上は
夫婦じゃない。
[事実婚]
夫婦が共に生活しているが
戸籍上は夫婦でないこと。
優さんの望みでそうしてる。
けど、それはキャリアウーマンの
優さんが俺に子育てを
任せたいが為だけの
口実だと疑っています。
でも、美人で素敵な優さんの事が
大好きだから、俺は主夫やってます。