『主夫』だって『恋』してますけど何か?


優さんは俺が今日、
家を出ていくなんて
思ってもいないはず。



優さん・・・・


チュッ・・・・


優さんがキスした
カイトのほっぺにキスをする。



「パパ〜マリンも〜!」


「・・・・うん!」


チュッ・・・・

マリンにはおでこに。


「えへへ〜♪
パパにもしてあげる!」

チュッ・・・

「ん・・・・ありがとう。」


マリンも、俺が
出ていくなんて知らない。



知ってるのは、昨日
一緒に寝たカイトだけ。


マリンは優さんと寝た。



マリン、ごめんな。


カイトも一緒に連れていくんだ。


淋しいよな。


でも、すぐイケメンの
お父さん出来るから。





「パパ、いってきま〜す!」


幼稚園バスに乗り込む
マリンを見送る。


「・・・・マリン!・・・・元気でな・・・」


「?マリン元気だよ〜!」

マリンは笑いながら手を振った。



遥先生は少し不思議な顔で
俺をみながらお辞儀をして
バスのドアは閉まる。



マリン・・・・・


バイバイ。


ちゃんといい子にしてるんだぞ。





「中川さん。お願いがあります。」


俺は一緒にミノル君の
お見送りをしていた、
お隣りの中川さんに話しかけた。



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